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| まとめ |
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これまで開業前と開業後の生活面でのリスクなど、個別に問題提起して参りました。
最終回としては、まとめとして、リスクマネジメントそれ自体についてご案内してみたいと思います。
● リスクを分類してみる
これからの事業計画について、また現在の事業内容について、
(1)純粋リスクと(2)ビジネス(投機)リスク とに分類してみましょう。 (1) 純粋リスク
これは損害だけをもたらして利得の機会のないリスクを言います。特徴としては災害や事故のように統計的に把握しやすく、保険でカバーしやすいといえるでしょう。
もう少し細かく分類してみると「財産損失のリスク」「収入減少のリスク」「賠償責任リスク」「人的損失リスク」と分けることができます。
(2) ビジネス(投機)リスク
損失がある一方で利得の機会もあるリスクを言います。これらは保険でカバーしにくく、人間の動機や欲望等に起因するものが多いことが特徴です。
またコントロールしにくい政治、経済などの社会的要因によるものも多いといえるでしょう。
今、目の前にある個々のビジネスに潜むリスクが、これらのうちのどれに該当するのかを把握することが、リスクを最小限に留め、チャンスとして最大限に生かす第1歩といえるでしょう。
● リスクマネジメントを経営戦略と一体化して捉える
経営管理(マネジメント)は目標を効率的に達成するための流れと一般的には解釈されています。
SOHOにとっても単に日々の仕事を受注してこなしていくだけでなく、やはり経営計画等を立てて実行していくことが必要でしょう。
通常のプロセスとしては次のように通説では説かれています。
「経営資源の確認」→「計画」→「組織の編成」→「計画の実行」→「統制」リスクマネジメントではどうでしょうか?
これをリスクを念頭においた意思決定手法と位置付けます。
「リスクの調査・分析」→「リスク処理手法の検討」→「最適手法の選択」→「対策の実行・指導」→「結果の評価・分析」→「改善」という流れをたどります。
これらを一体化させて考えていくことが、リスクテイクをした経営戦略としてのリスクマネジメントとなります。
● SOHOとリスクマネジメント
P.F.ドラッガーという人がこのように言っています。
「企業にとって最大の目的は【存続】と【発展】」「利潤は【存続】と【発展】のための手段である」と。
ここでは企業という言葉を用いていますが、SOHOにとっても事業家としてこの言葉はあてはまるのではないでしょうか。
【存続】とは倒産せず長期にわたって社会に存在することであり、ゴーイングコンサーンであり、安定した社会作りに貢献することですね。
また【発展】とはより大きな価値を提供することで社会に貢献することといえるでしょう。
これらの考え方に基づいてみてみると、「存続のマネジメント」がすなわちリスクマネジメントであり、「発展のマネジメント」が(一般的な)マネジメントといえるのではないでしょうか?
● 最後に
SOHOの成功手段の一つにネットワークの拡充ということが挙げられるかと思います。
これはSOHOに限ったことではありませんが、しかしSOHOならではクローズアップされるところだと考えています。
これまで様々な事例を交えて事業にまつわる潜在しているリスクについてお話して参りましたが、これらすべてを事業主の方々がこなしていこうとすると多くの方々にとっては苦痛になってくるかもしれません。
しかしリスク対策に限らず、税金の問題や行政との係わり方、雇用に関する法令遵守等々、予想はし
ていてもなかなか自分一人ではやっていられないことがたくさん出てくることでしょう。
そのような場合にSOHO事業主としてのネットワークの中に、それぞれの分野の専門家を入れていくことが最も確かであり、且つ力強い経営へと導かれることでしょう。
アウトソーシングを請け負うSOHOも多いと思います。そのSOHOが更にアウトソーシングしていくということは決して無理な発想ではないと思います。そして、それら専門家はたくさんの事例を知っています。どうぞ信頼できるネットワークを広げ、SOHOとしての専門技術も磨きながら、一人でも多くのSOHOが事業家として成功されることを(私自身も含めて)願っております。 |
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